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腹圧性尿失禁について

 せきやくしゃみをしたり、重たいものを持ったり、スポーツをしたりして、腹圧がかかったときに尿が漏れることを腹圧性尿失禁といいます。中高年の女性、特に経産婦に多く、20歳代の方にも見られます。

尿失禁の分類
  1. 腹圧性尿失禁:腹部に圧力が加わったときに尿がもれる。
  2. 切迫性尿失禁:尿意を感じているのに、我慢ができずに尿がもれる。
  3. 反射性尿失禁:脊髄の障害などでおこり、尿意とは無関係に膀胱の収縮が生じ尿がもれる。
  4. 溢流性尿失禁:排尿困難が強く膀胱内に尿が過度に充満し、尿道の抵抗を超えて尿があふれ出る状態。
  5. その他


 ここでは腹圧性尿失禁の検査と治療法について述べましょう。

腹圧性尿失禁の検査
  1. 問診:これでだいたいわかります。
  2. 検尿:尿路感染がないかどうか。
  3. パットテスト:尿もれの量、程度がわかります。
  4. 膀胱機能検査
  5. レントゲン検査(チェーン法)
  6. その他
腹圧性尿失禁の治療法
  1. 骨盤底筋訓練:これがもっとも効果的です。半数以上のかたがこれで改善します。方法はまず、全身をリラックスさせて、体位は始めのうちは寝た状態で両膝を軽く立てたほうが楽でしょう。呼吸を整えながら、肛門、尿道、膣だけを5秒間強くしめます。その後ゆっくりとゆるめます。これを20回繰り返します。朝、昼、夕、寝る前と1日4回行うのが理想ですが、続けることが大切です。おなかに力が入りすぎていないか注意してください。慣れてくれば座った姿勢、四つんばい姿勢、机に両手をついてたったままの姿勢でも可能です。1ヶ月続ければ効果が現れるでしょう。出産経験のあるかたにはおすすめです。
  2. 薬剤療法:アルファ刺激剤、ベータ刺激剤が括約筋に作用します。また、三環系抗うつ薬も有効です。
  3. 手術療法:TVT手術が主流で局麻下で、尿道を特殊なテープで支持するものです。尿道の周囲にコラーゲンを注入する方法もあります。

尿もれに悩んでいる方は、一度、専門医に受診されてはいかがですか。もっと活動的なあなたになれるかもしれません。

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