大阪府大阪市北区天六(天神橋6丁目)にある泌尿器科・皮膚科・内科クリニックです。院長、副院長(女医)が親切丁寧に診療を行っています。

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水虫・足白癬・爪白癬・(本当はこわい?病気の話)

 みずむしはカビ(真菌)の一種の白癬菌が皮膚の角質層に侵入して引き起こす感染症です。梅雨の時期など、湿気の多い季節によく発症します。また、白癬菌は足だけでなく陰部やわきの下など蒸れやすい部位に好発します。足白癬のタイプとしては次のように分類されます。

趾間ビラン型
指と指の間がふやけて赤くなり亀裂を生じたり、ビラン(ただれ)になったりします。
小水泡型
赤い小さな水疱ができるもの。
角質増殖型
足の裏の皮が白くごわごわして厚くなる。
その他
爪が混濁して分厚くなる(爪白癬)。
治療
  • 足白癬は抗真菌剤の外用薬を塗り続けます。最近では1日1回でよいものが多いです。炎症所見やビランが強い場合にはまず、炎症を鎮める治療を行いその後、抗真菌剤による治療を行います。雑菌による混合感染を併発しているときには抗生物質の内服も行います。入浴時は普通の石鹸で指の間も丁寧に洗いましょう。消毒液はかぶれを起こすことがあるので使用しないほうがいいでしょう。
  • 爪白癬は内服薬で治療します。たまに肝機能障害の副作用があります。定期的に採血をして副作用がないかチェックします。

 頑固な水虫や混合感染を併発しているような症例では全身性の疾患たとえば糖尿病などが基礎疾患として隠れていることがあります。また、逆に血糖管理の悪い糖尿病の方や未治療の糖尿病の方は重症化しやすく雑菌による混合感染が全身に広がることもありますので注意が必要です。

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