ドライスキン・・・・冬のお肌のお手入れ
冬になると手足や体の皮膚が乾燥しお悩みのかたが多くなります。ドライスキンとは、皮膚の水分や脂分が不足して、皮膚が乾燥した状態のことです。皮膚の一番外側は角質層によっておおわれています。角質層は皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質(主にセラミド)で構成され、これらの3つの保湿成分がお肌の潤いを保ち、外界からのさまざまな刺激から身体を守る役割を果たしています。角質層の水分が失われると皮膚のバリア機能が低下し、皮膚がガサガサになり、手あれが出たり、かゆみが出たりします。
治療法としては炎症の強い時にはステロイド外用薬を用います。かゆみの強いときには抗ヒスタミン剤の内服が有効です。外用保湿剤をこまめに塗布しましょう。風呂上りに使用すると効果的です。
日常生活の注意としては
- 部屋の空気の乾燥を防ぎましょう。加湿器などを有効に使ってください。
- 電気毛布の使用は乾燥がすすみ、皮膚温の上昇はかゆみを増強させます。
冬に多い乾皮症は特にひざから下によくおこります。 - 熱いお風呂に長時間入らないようにしましょう。
- せっけんや洗剤の使いすぎやナイロンタオルによる機械的刺激にも注意しましょう。
水仕事を能率的に行い、手袋も有効につかいましょう。 - ウールなどの肌を刺激する衣類はさけましょう。
- バランスのよい食事、特にビタミンを不足しないようにしましょう。
以上のようなことが重要です。
そしてもうひとつ、お母さんの手あれがひどい時には、食器洗いのお手伝いや子供をお風呂に入れてあげてね、お父さん!!