睾丸が腫れてきた?(陰嚢内腫瘤)について
  陰嚢内容は精巣(睾丸)、精巣上体(副睾丸)、精索(血管と精管)で構成されています。これらのいずれかが大きくなってくると自分でも気がつくようになります。放置してもよい疾患もあれば、悪性で早急に手術を必要とするものもあります。痛みが無いからといって放置すると大変なことになるものもあります。ここでは代表的な疾患をご紹介しましょう。
圧痛(痛み)を
伴うもの
急性精巣上体炎(急性副睾丸炎):急速に陰嚢内容が腫れて大きくなり、痛みを伴います。発熱を伴うこともあります。局所の安静と抗生物質、消炎剤の投与が必要です。
精索捻転症:精索がねじれることにより急激に激しい痛みが出現します。触診や超音波検査で診断しますが、用手整復できなければ緊急手術となります。
無痛性のもの
精巣腫瘍(睾丸腫瘍):痛みが無く少しずつ充実性に大きくなります。ほとんどが悪性で早期の手術療法が必要となります。
陰嚢水腫:水がたまり大きくなります。透光性があり、腫瘍と見分けられます。針で穿刺し吸引します。
精索静脈瘤:静脈の停滞、拡張により生じます。柔らかい塊として触れます。男性不妊症の原因となります。
ソケイヘルニア:腹膜の袋が陰嚢内に脱出し腸などが下降して腫れてきます。
男性の方はお風呂で、たまにはタマタマを触って見ましょう。上記の疾患がたまたま、みつかるかもしれませんね。

 

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