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腎結石・尿管結石

 突然、おなかや背中が痛くなり、気がつくと真っ赤な血尿が出ていた。痛みはどうしても治まらず七転八倒の苦しみが続く。このようなときには腎結石や尿管結石が考えられます。結石が腎臓にあるときは腎結石、結石が尿管に下降してくると尿管結石と呼びます。ここでは結石の成分や診断、治療法、予防法についてお話しましょう。

結石の成分

蓚酸カルシウム
レントゲンでよく写り最も頻度が高い。
燐酸カルシウム
レントゲンでよく写る。
尿酸
40歳以上の男性に多く、レントゲンで写りにくい。
シスチン
アミノ酸の尿中への排泄異常でできる。
感染性結石
慢性の尿路感染症に伴ってできる。

診断法

尿検査
血尿の確認と尿沈渣中の結晶成分の検索。
エックス線検査
腎盂造影で結石や水腎症(腎臓が腫れる)を確認します。
超音波検査(エコー)
レントゲンで確認できない結石や水腎症を確認します。
結石成分分析
排出された結石の成分を調べる。治療や予防に重要。

治療法

  • 長径10mm、短径6mmくらいの結石は一般に自然排石が可能です。飲水量をふやしたり、点滴をして尿量を増加させ早く排石させます。痛みに対しては鎮痛剤や鎮痙剤を投与します。
  • 自然排石が困難な結石は対外衝撃波砕石術(ESWL)で細かく砕き、自然に排出させます。内視鏡を使って摘出する方法もあります。切石術(おなかを切る手術)は最近ほとんど行われません。
  • 尿酸結石やシスチン結石は、内服薬による溶解療法が可能です。

予防法

  • 一般的には日ごろから水分を多く取るように心がけましょう。
  • 最も頻度の高い蓚酸カルシウム結石の場合、蓚酸を含む食物(ほうれん草、コーヒー、ココア、紅茶、かんきつ類など)は控えましょう。
  • カルシウムは大部分の日本人においては控える必要はありません。カルシウムは腸管内で蓚酸と結合して、結石の元になる蓚酸を糞便中に排出するので意識して摂取しましょう。たとえば、ほうれん草を食べるときにはちりめんじゃこやかつおぶしをかけたり、コーヒーにはミルクをいれるなどの工夫が必要です。
  • その他、尿酸結石やシスチン結石の場合には尿のph(酸性かアルカリ性か)をコントロールすることが重要です。専門医のフォローアップを受けたほうがよいでしょう。

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